初期研修

Junior resident

研修環境[ Training environment ]

研修の特色

センターの特徴

地域の基幹病院・地域支援病院: 軽症から重症まで幅広い疾患、豊富な症例

淡路医療センターは、人口およそ13万人の淡路医療圏唯一の公立総合医療センターで、最新医療設備を備え、淡路島の急性期医療をほぼ一手に担う441床の中規模病院です。救命救急センターと地域外傷センターを併設し、内科系・外科系の区別なく島内最後の砦として地域完結型医療を行っています。各診療科は協力し合いながら救急医療に取り組んでいますので、各科の垣根は低く、アットホームな雰囲気で働きやすい環境です。難病、希少疾患、Common Disease、そして、プライマリ・ケアから高度医療に至るまで、研修医が経験できる症例は非常に豊富であり、偏りもありません。教育面でも、スキルアップセンターのほか、勉強会として救急集中治療カンファレンス、屋根瓦方式の勉強会(Bridge)などを定期的に行っています。

このように、臨床研修に適した特性を持つ当院の初期研修プログラムには、毎年およそ12-13名の研修医が参加し、緑あふれる美しい自然と海の幸にも恵まれた素晴らしい環境の下で、忙しいながらも楽しく研修を行っています。

整った研修環境

  • 住居

    県が民間の住宅物件を借り上げて、法人契約し公舎として扱っています。初期研修医は公舎に入居が可能です。:若干の自己負担が必要となりますが、部屋ごとに異なっていますのでご確認下さい。

  • 研修医室

    初期研修医を全員収容できる研修医室があり、リラックスできる環境が与えられています。また、インターネット環境も整っています。

  • 臨床研修・研究センター

    研修医室の横に臨床研修・研究センターがあり、研修医のサポートに専任するクラークが2名配置されています。EPOC、EPOC2などの対応から労務管理も含め、研修医を全般的にサポートします。

  • 論文検索

    図書館、各種英文・邦文の論文検索のためのインターネット環境があります。必要な医学情報を収集するためのオンライン検索の環境が整っており、メディカルオンライン(859学会、1096ジャーナル、85出版社、382ジャーナル)、電子臨床教科書のUpToDate、各種英文・邦文の論文検索のJ dream、Elsevier,Ovid、論文取り寄せサービスのインフォレスタ等と契約をしています。

  • 超過勤務及び年休

    臨床研修の必要上やむを得ないと判断される場合は、月60時間を限度として超過勤務を認め、超過勤務手当が支給されます。仕事が過負荷にならないように配慮しており、直明けなどは必要に応じて、休めるように配慮をしています。年休は1年目が10日間(翌年度繰越可)、2年目が11日間認められています。

  • 当直体制

    研修期間中、各ローテーションごとに異なりますが、月0-4回の当直業務があります。必ず上級医とともに対応しますので、研修医が医療行為の単独責任者になることはありません。各科オンコール体制も充実しています。

  • 主治医体制

    各診療科により多少異なりますが、研修医は2-3名からなる主治医団の一員となり、単独で診療に当たることはありません。

  • 臨床研修委員会

    2か月に1回の臨床研修委員会では、院長、プログラム責任者、副責任者、各科指導医も集まり、研修医からの要望をできるだけ吸い上げ、可能な限りそれを反映させるようにしています。また、年1回、臨床研修管理委員会を開催し、地域の先生らとともに研修内容を再確認しています。

  • 定期的面談

    年2回、プログラム責任者、指導医などと面談を行い、研修生活全般、進路相談などに対応しています。

当院の研修プログラムの特徴

  • 疾患に偏りがなく豊富な臨床経験が積めます。
  • 外科が3か月間必修であり、1年目にメジャー科を9か月間ローテートしますので全身が診れるようになります。
  • 救急科ローテートの2年目研修医が救急症例のファーストタッチを行い、救急患者に対して臆することなく主体的に動けるようになります。
  • 兵庫県内の総合病院、専門病院を最大8か月間まで自由に選択しローテートできますので、多数の病院群から強みのある診療科を選択でき、1つの病院だけではカバーできない高いレベルの研修が可能です。

初期研修後の進路

多くの初期研修医がそのまま後期研修プログラムに残ります。2019年より基幹型となっている内科を例にあげると、2019年度;内部から6名、外部から1名、2020年度は内部から2名、外部から1名でした。ほかにも、外科や脳外科などにも内部からの後期研修医がおり、2021年よりは外科も基幹型施設となる予定です。

初期臨床研修プログラム

  • メジャー科研修で全身管理と救急対応能力を磨く
  • 2年目救急科ローテートでは研修医がファーストタッチ
  • 主体的に自立して動ける医師を目指す
  • 兵庫県立の総合病院、専門病院から最大8ヶ月間まで自由に選択可
  • 外来研修は内科6か月での並行研修(20日以上経験)
  • 在宅研修は地域医療研修にて行う

初期臨床研修の指導体制と評価

  • 内科6か月においては、循環器内科、消化器内科、呼吸器内科をそれぞれ2か月ずつ回る。
  • 血液疾患、神経疾患、その他の内科疾患については内科6か月のの間を通して担当する。
  • 外科3か月においては、外科2か月、心臓血管外科1か月を回る(逆も可能)。
    希望により、外科のローテ期間に呼吸器外科の症例も担当できる。
  • 内科、外科を含め、各診療科においては、各々の指導医とチームとして研修し、教育・評価をうける。
  • 臨床研修・研究センターを設置し、研修医をバックアップする体制を作っている。
協力型臨床研修病院(選択8か月)
  • 兵庫県立尼崎総合医療センター
  • 兵庫県立こころの医療センター
  • 兵庫県立こども病院
  • 兵庫県立がんセンター
  • 兵庫県立はりま姫路総合医療センター
  • 兵庫県立丹波医療センター
  • 兵庫県立西宮病院
  • 兵庫県災害医療センター
  • 兵庫県立加古川医療センター
  • 兵庫県立粒子線医療センター
  • 兵庫県立リハビリテーション中央病院
  • 兵庫県立リハビリテーション西播磨病院
  • 鹿児島県立大島病院
臨床研修協力施設(地域医療1か月)
  • 洲本市国民健康保険五色診療所
  • 南あわじ市国民健康保険灘診療所
  • 南あわじ市国民健康保険阿那賀診療所
  • 東浦平成病院
  • 平成病院
  • 聖隷淡路病院
  • 順心淡路病院
  • 洲本伊月病院
  • 八木病院
  • 中林病院
  • 高山クリニック
  • 高橋内科医院
  • 溝上眼科
  • たかたクリニック
  • 木村医院
  • 津本診療所

研修医ローテーション表(令和2年度)

他院からの2年目受け入れ実績
診療科人数のべ期間
循環器内科3名5か月
呼吸器内科1名1か月
整形外科1名1か月
形成外科2名2か月
小児科1名1か月
皮膚科2名2か月
放射線科9名9か月

各種シミュレーターのそろった教育研修センター

  • カテーテルインターベンションシミュレーター(冠・末梢・脳動脈)
  • フィジカルアセスメントトレーニングモデル
  • 蘇生トレーニングモデル
  • 胸部診察トレーニングシステム気管管理トレーナー
  • エコーガイド下中心静脈穿刺シミュレーター
  • 縫合手技トレーニングフルセット
  • 導尿シミュレーター(男女)
  • レサシアン・モジュラーシステムスキルガイドモデル
  • あっぱくくんプロ
  • AEDリアルトレーニングシステム
  • ハートシムACLSトレーニングシステム
  • 腰椎・硬膜外穿刺シミュレーター
  • 吸引シミュレーター
  • マンマシミュレーター
  • 採血・静脈シミュレーター

地域救命救急センター

新病院開設と共に地域救命救急センターを標榜し、2次・3次救急を中心にさらに充実
研修1年目に救急医学会認定のBLS、ICLSをそれぞれ年6回、3回 院内で行っており、それぞれ1回づつ受けてもらい、2年目にはそれぞれのインストラクターのアシスタントとして参加していただくことが可能です。

指導医師・研修センター紹介

杉本貴樹ドクター

副院長 兼 心臓血管外科部長

研修プログラム責任者

奥田正則ドクター

診療部長 兼 循環器内科部長
臨床研修・研究センター長

臨床研修・研究センター

臨床研修・研究センタースタッフ